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第65回全国国保地域医療学会の開催にあたって
和歌山県国民健康保険診療施設連絡協議会 会長
平木 哲朗
このたびの全国国保地域医療学会の和歌山県開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。
第65回全国国保地域医療学会はメインテーマを「人口減少地域の生活を守る地域包括医療・ケア~よみがえりの地 紀州・熊野から~」と掲げ開催いたします。
学会は今回で65回を迎えますが、和歌山県での開催は初めてとなります。このような機会を与えてくださった関係者の皆様方に改めて感謝いたします。
神々が宿る深山の霊場であり、古くからよみがえりの地と言われ信仰されてきた紀州・熊野の地で、直診関係者が日頃の取組や研究成果を発表するとともに、人口減少地域の生活を守る地域包括医療・ケアのさらなる推進について、活発な議論がなされることを期待しております。
さて、我が国においては、少子高齢化と人口減少、過疎化により、団塊ジュニア世代が65歳を迎える2040年頃には、医療・介護の体制維持が難しくなるといわれています。
特に、国保直診の多くは、へき地に立地していることもあり、今後は医療DXを活用しながら限られた医療資源で、より効率的に医療・介護を提供する体制構築が不可欠となります。
このため、和歌山県での国保直診開設者サミットにおいては、「人口減少地域の生活を守る~都市部の未来は今の地方にある~」をテーマに開催いたしますので、ぜひ皆様ご参加くださいますようお願いいたします。
最後になりますが、和歌山県は紀伊半島の西部に位置し、南北に長く温暖な気候と、海・山・川の自然はもちろんのこと、和歌の浦、熊野三山、高野山など歴史や文化を感じられ、知的好奇心をくすぐるスポットがたくさんあります。
今回の学会を開催する和歌山市は紀州徳川家の城下町として栄えた町で、会場前にはそのシンボルである和歌山城がそびえ、天守閣からは素晴らしい景色を見渡すことができます。また、全国でも珍しくお城の敷地内に動物園があり、訪れた人の憩いの場となっています。会場周辺には和歌山ラーメンの名店も多く点在していますので、この機会にご賞味していただければと思います。
第65回全国国保地域医療学会が皆様にとって充実した学会となることを祈念するとともに、参加される皆様を心より歓迎いたします。